うちの子、思春期なのに、恥じらいがないんです
細川院長
発達障害の子にとって、恥じらいの理解は難しいものです
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恥じらいの理解は難しい
思春期になると、異性を意識するようになります。関心を持つ一方、恥ずかしがって異性を遠ざけるようになります。
これまで当たり前に一緒に過ごしていたのが、恥じらいを感じるようになり、それにともなって行動も変化していきます。
でも、この恥じらいを感じるというのは自然な変化であるようでいて、他人への関心が薄い自閉スペクトラム症の人にとって、理解が難しいものです。
また、これまでの行動を変えることは、変化を苦手とする自閉スペクトラム症の人にとり、やはり難しいものです。
その結果、次のような行動を思春期になっても続けることがあります。
- 異性の友だちの前で着替える
- 異性の前で性的な話をする
- 異性の親と一緒にお風呂に入る
- 風呂上がりに裸で歩き回る
対応:暗黙のルールを覚える
自然と行動が変わるだろうと待つのではなく、暗黙のルールを覚えるようにしましょう。
発達障害の人にとって、社会の暗黙のルールはわかりづらいものです。わかるよう、言葉でまわりが教えましょう。
- 異性の前で着替えない
- 異性の前で性的な話をしない(月経の話なども含む)
- 異性の親と一緒にお風呂に入るのは○年生まで
- 家の中でも裸で歩き回らず、すぐに服を着る