修学旅行とか運動会とか、学校の行事に参加するのが不安で……
細川院長
まずはシミュレーションしてみませんか?
自閉スペクトラム症(ASD)の人にとって、修学旅行や運動会は不安が高いものです。
その背景として、発達障害の特性としての「想像する力の弱さ」、「柔軟性の乏しさ」、「感覚過敏」といったことがあります。
予測の苦手さや柔軟性の乏しさがあるため、通常の学校生活のパターンから外れた、修学旅行や運動会は不安が高くなります。また、感覚過敏から、音などに敏感に反応することもあります。
では、どう対応すれば良いのでしょうか?
特性を踏まえたコツがあります。コツを身につけ、上手に対応しましょう。
イレギュラーなイベントへの対応のコツ
事前にシミュレーションをしましょう
当日の様子を想像できるよう、どういう場所に行くのか、何をするのか、具体的に一つ一つ確認しましょう。
前年の写真や録画など、目で見られる情報があると最適です。
どこまで参加可能か検討しましょう
シミュレーションの結果、どの部分まで参加できるか、考えましょう。参加できる部分だけ参加し、難しそうな部分は無理に参加する必要はありません。
ただし、「リスクが有る限り、念のため参加させない」とまわりが考える必要はありません。イベント参加は本人が希望して参加するのであれば、思い出づくり、成長の糧、自信の源となるでしょう。