音や光が苦手です

音や光が苦手です

細川院長

感覚過敏かもしれませんね


感覚にかたよりがみられることがあります。

たとえば、聴覚のかたよりの場合、ほかの人が気にしないちょっとした物音が気になったり、大きな音でパニックになることがあります。
これは、耳に障害があるわけではなく、感じ方が敏感なためです。

聴覚(音が気になる)

【例】聴覚
・ちょっとした物音 (エアコンの音など) が気になる
・大きな音(救急車やパトカーのサイレン、掃除機やドライヤーの音、花火の音など)でパニックになる
・突然音が鳴るのがダメ
・音感が良く、音程がずれていると気になる

他にも、 触覚 、味覚、嗅覚、視覚など、いろいろな感覚で起こりえます。
特に目立つのが、触覚と味覚です。

触覚(さわり心地が気になる)

【例】触覚
・体に触れられると飛びあがるほど驚く
・特定の感触の服を着られない(セーターのチクチクがダメ、シャツのタグがダメ)
・ベルトやネクタイで締めつけられるのがダメ
・好きな感触のぬいぐるみ、毛布などが手放せない
・ブニョブニョしたもの、ザラザラしたものにさわれない
・耳かきがダメ

味覚(味が気になる)

【例】味覚
・特定のものが食べられない
・特定の食感のものがダメ
・冷たいものがダメ、熱いものがダメ

嗅覚(においが気になる)

【例】嗅覚
・他人の体臭や香水・整髪料に敏感
・いろいろなにおいの混じる人混みに入れない
・においが気になって学校のトイレに入れない、プールに入れない

視覚(光が気になる)

【例】視覚
・光をまぶしく感じる
・キラキラ光るものが過ぎでずっと飽きずに見ている

他の特性と違い、感覚面のかたよりは個人差が大きく、人によって様々です。

感覚過敏により、生活に支障をきたす場合もあります。

【例】
視覚▶明るいところに出られない
聴覚▶人混みにいられない、電車に乗れない
味覚▶決まったものしか食べられない
触覚▶お風呂に入れない