発達障害の子育てでは、ほめるのとしかるのと、どちらが効果的ですか?
細川院長
それぞれにコツがあります
子育てでは、まわりと同じようにできていることを「ほめる」ことは少なく、できないことがあると「しかる」ことが多くなりがちです。
しかるだけでは、自尊心が低下します。自尊心が低下すると、うつなどの二次障害を引き起こすことにつながります。
意識的に「できていること」を見つけ、ほめていきましょう。
「できていない」こともたくさんあるかもしれませんが、できるように「努力している」ところに目を向けましょう。
コンテンツ
ほめること
良いほめ方というのはありますか?
細川院長
ほめ方にもコツがあります
ほめ方にもこつがあります。
- 一つ一つ: 小さなことでもほめましょう
- すぐに: 良い行動をした直後にほめましょう
- 具体的に: 何が良かったのか、具体的に伝えましょう
- わかりやすく: 伝わる表現を使いましょう
しかること
しかるのはダメなのでしょうか?
細川院長
ダメなわけではなく、しかり方にもコツがあります
「どうしてできないの!」といったしかり方では、どうしてできないのか理解できない発達障害の子どもには伝わりません。
大切なのは「こうしたらうまくいくよ」と、具体的な方法を伝えることです。
「そんなことしたらダメ!」という叱り方でも、「そんなこと」が何を指すのか、伝わっていないことがよくあります。
「言わなくてもわかるだろう」と思うかもしれませんが、「空気を読む」のが苦手な発達障害の人にはそこがわからない場合があります。