発達障害は病気ですか? 治りますか?

発達障害は病気ですか? 治りますか?

細川院長

発達障害は特性であり、治すものではありません


発達障害は特性(特有の性質)であり、それ自体が病気ではありません。
ですので、特性は治すものではなく、一生つきあっていくものです。

特性は、考え方や行動を通して生活に影響を与えますが、それで困っている場合のみ、解決すべき問題として取り組み、周囲はそれをサポートする形になります。

発達障害では、不注意、多動性、衝動性、こだわり、独特のコミュニケーションなどの問題が起こりえます。
しかし、その現れ方は成長とともに変化し、生活面への影響も変化していきます。

たとえ、注意やコミュニケーション、学習の面で問題が現れたとしても、それに対処するスキルを身につけていくことで、カバーしていくことができます。
そうして、社会に適応し、豊かに生きていくことができます。
それは、問題が解決するという意味では、「治る」と同じ意味かもしれません。

逆にこだわりや創造性など、他の人にはない長所があったりしますので、それを伸ばしていくことで、充実した生活を送ることができるでしょう。